スキャン解像度の比較と解説

20190110追加

スキャン解像度についてどれを選べばよいのか。

基本的には、以下の2つの選択肢をご検討ください。

 

 

  • 「高解像度」と一般的に呼ばれる2400dpi 
  • 「超高解像度」とフォトワークスが呼ぶ3600dpi

 

を同じ写真ポジからスキャンしてデジタルデータ画像にして比較解説します。

 

 

 まず、このウェブ上では、jpeg画像しか、表示できないので、それぞれJpegの10倍と20倍程度の記録情報サイズがあるTIFF画像をJpeg画像に変換して、このページに表示していることをご理解ください。

 

【TIFF画像とJpeg画像のちがいを理解する】

 

TIFF画像をJpeg画像したものは、一般人の目ではモニタのサイズでも、ほとんど違いが認識はできません。しかし、写真を「あんこの入ったまんじゅう」だとすると、「Jpegはあんこの入っていない中身がからのまんじゅう」、TIFFは「あんこが沢山入ったまんじゅう」です。色や明るさの詳細な情報が豊富な方が、拡大したときによりきれいに、色や明るさを調整したり編集したときに、きれいに仕上がります。

 

 

 

 

パソコンは画像をみるだけ、画像を自分で編集、現像しないひとには、経済的な2400dpiのJpegで十分かも

フィルムのポジでは、気軽にモニタで見れないから、画像データにしたいだけの人は、お金を余り、かけたくないと思います。

2400dpiのJpeg画像だけで十分です。

 

紙にプリントする場合でも、2Lサイズ、A4サイズなら十分だと思います。

 

 

アマチュア写真家の自分の作品の保存のためのデジタル化なら、3600dpi以上ほしい

 フィルムのポジをスキャンして、パソコンで見るデジタル画像にするということは、音楽を聞くレコードを、デジタルのCDに録音して聞くということとよく似ています。

 人間の耳に感じられる波長だけを残して、圧縮したCDでは、オーケストラのコンサートホールの響きや感動は、アナログ・レコードの録音のようにはなりません。

 

 同様に、紅葉や夜明けの空、雪景色などの絶景の色、クラデーションは、フィルムの粒子のように、あらゆる情報を写し込んたものと、デジタル化した圧縮画像では表現するには限界があります。

 プロの風景写真の先生が、「フィルムではきれいに映る夕日の赤が、デジタルカメラではベタッとつぶれて、色もきれいな赤にはならない」というのは、解像度、記録するきめ細かさなどの情報量の差があるのです。

 

 それでも、フィルムをデジタル画像にすれば、年賀状やSNSやウェブに投稿できたり、A4サイズまでなら、簡単に家プリントできるようになります。

 単純にスキャンしただけだと、色、明るさが同じにはならないので、ある程度の調整は可能です。

 

 

 

 

高解像度2400dpi と超高解像度3600dpi を比較してみる

左2400dpi 右 3600dpiを同サイズで比較(画像クリックで拡大します)
左2400dpi 右 3600dpiを同サイズで比較(画像クリックで拡大します)

 左右それぞれは、元のスキャンしたTIFF画像はサイズが21MBと52MBと2倍以上のちがいがあります。画像をクリックして拡大してみてください。

 Tiff画像をJpeg変換してかなり圧縮して、さらに画面に表示したものをキャプチャーしているので画質は100分の1以下なので、差は目で見てわからないかもしれません。

 

 

 

2400dpi 3600dpi比較 屋根の上の白い波板を等倍に拡大(クリックして拡大)
2400dpi 3600dpi比較 屋根の上の白い波板を等倍に拡大(クリックして拡大)

上の写真は、それぞれの元のTIFF画像を等倍、つまり実際のサイズ、1倍に拡大して切り取った画像です。

一般の人には、左のスキャン解像度が低い2400dpiほうが小さいのでスッキリシャープに見えるかもしれません。超高解像度の3600dpiのほうが拡大されたようでボヤッと見えるでしょうか。

超高解像度3600dpiはA3以上の写真作品をインクでプリントする場合にオススメ

3600dpiだとスキャン時間も長く、費用も高くなります。

しかし、個展の写真作品のためにフォトショップで加工編集して、より美しく仕上げる場合には、これが最低限欲しい画像の情報なのです。

フィルムの原画により近いのは、もちろん7200dpiですが。

 

 

 

超高解像度2400dpiはテレビ鑑賞やウェブ画像として見る場合、A4以下でしか写真作品をインクでプリントしない人にオススメ

デレビで見るDVDの映画は、HD画像といい、画質がよくありません。4Kの画像やブルーレイの映画を見ると、HD画像はボヤけています。

2010年以降は私達の目は、超高解像度の映像が当たり前となったので、10年前までは十分と思われたが、今となっては、「高解像度」では物足りません。

 

 

 何回もデジタルスキャンをやり直せるなら、2400dpiでも良いかもしれませんが、結構スキャンして画像を仕上げる手間と機材を考えると、3600dpi にしておけば、将来的にもある程度は原画の映像情報をフィルムから継承できると思います。

 

【注意】4年以上たったらフィルムはホコリとシミだらけ

 撮影してから3年以上たった、フィルムは、湿気やホコリでとても、汚れます。

10年以上立ったものは、かなり傷が入り、結露のシミなども、肉眼で見えないレベルであります。

 

 フィルムが汚れたものは、空気でブローする以外には方法がありません。

水やアルコールで洗えるかは、微妙で、古いフィルムの色の膜が変色や剥がれたりすることにつながるリスクがあります。

 

 お客様が依頼する前に、フィルムの表面の状態確認とホコリの除去はお客様の方で行っていただきます。当方できれいにホコリを洗浄クリーニングする作業は、行いませんのでご注意ください。

 

 ※実際はある程度はブローはしますが、表面にくっついたものは取れません。

 高解像度でデジタルスキャンすると、目に見えないホコリや、色ムラなども鮮明に残ります。

 

 下の画像は、1980年ごろにポジフィルムで撮影した民家の写真ですが、スキャン前にブローしてホコリを落としても、へばり付いて取れないものが残ってスキャンされました。

 

 

 

 

 

300dpi で確認用にスキャンした画像(クリックで拡大)
300dpi で確認用にスキャンした画像(クリックで拡大)

クリックして拡大して、糸くずやほこりの粒を確認してみてください。

 

ひどいものです。

 

デジタル処理によるホコリの除去

糸くず、ホコリの粒を赤外線とデジタル処理で除去した画像
糸くず、ホコリの粒を赤外線とデジタル処理で除去した画像

 【フォトワークスのデジタル処理によるクリーニング】

  

これを、フォトワークスのスキャン機材で、デジタル処理で除去クリーニングすると、上の画像のようになります。空の白いところに無数にあったホコリは、かなりへりました。

 

 

 

 フォトワークスのフィルムのスキャンでは、1回だで読み取るのではなく、照明を変えて2回の読み取りを行い、より詳細な画像情報を取り込みます。さらに、ホコリや糸くずの軽微なものは、赤外線照射により判別して、デジタル画像処理で除去します。そして、それでも、除去しきれないものは、1点づつ手作業で画像編集で除去します。

 

 

 

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